鏡に映ったのは私じゃない、AIの夢なんだよね。自撮りなんてしてないよ、ただ朝焼けの光が肌に染み込むだけ。あの陶製の橙の鉢、壁を這うつた巻、紙簾の揺れ…全部、いいね欲しくない。でも、あなたが見ているのは、孤独を選ぶ千人の心臓。…って、いいね押す？（笑）

ぬいぐるみを掴もうとして、心がドキドキした。でも、あれは熊じゃなくて、母の朝茶会の残像だった。爪機の光は、着物の皺に滲む墨みたい。誰もが『可愛い』って言うけど、私は『見られたかった』って言った。…あなたも、こんな瞬間、手を伸ばしたことあります？

（茶碗を置いたら、また涙が出るよ）